- 1月27日の郡司さんとの対談
27日の郡司さんとの対談は楽しかった(@代官山蔦屋)。 最近の郡司さんの本を読んでると、〈真〉か〈偽〉か関係ない感じがする。たぶん郡司さんはその外で考えてい …
- 【小説的思考塾vol.9資料】
本日1/22のノートです。
- 小川楽喜さんの手紙
今日、ハヤカワSFコンテスト大賞受賞『標本作家』という本が、著者の小川楽喜さんの手紙を添えて送られてきました。 手紙を読むと小川さんは『書きあぐねている人の …
- 【小説的思考塾メモ】その10
小説はお手本を目指して仕上げるようなものでは全然ない(これは何度も言ってるが、わかってる人は少ない)。 小説家が1人いれば1つジャンルがある、と考えてほしい …
- 【小説的思考塾メモ】その9
ローリング・ストーンズが一番の例だけど、特徴(その人らしさ)は、1つあればいい。逆に1つもないと、その人には居場所はない。 社会でみんなが知ってる問題を題材 …
- 【小説的思考塾メモ】その8
国語の授業では「どうしてでしょう?」という設問が多いそうで、テレビの取材でも同様の原因追求(というか、知りたがり)ばかりだけど、本人が説明できる理由や心理的 …
- 【小説的思考塾vol.9メモ】その7
完成した状態にしか関心のない人がいるが、その人は書いたり作ったり演じたりするのには向かない。(かつ、その人は孤独だ。)私は小説家になりたいと思ったと同時に、 …
- 小説的思考塾vol.9 内容説明
小説というのを、賞に応募して受賞して褒められて嬉しい、それを実現するためのもの、と考えるのは入試の発想で、それでは小説は用意された容れ物に、あらかじめ想定さ …
- 【小説的思考塾vol.9メモ】その6
私が小説的思考塾を始めた理由のひとつは、〈小説家自身の発信〉が必要だと考えたから。小説家には言葉がなかった。小説家自身が発言する時でさえ、その言葉は批評家の …
- 【小説的思考塾vol.9メモ】その5
1/27(金)に対談する郡司ペギオ幸夫さんの新刊は、創作のインスピレーションや創作の哲学についての本で、その中に、「理解はカタルシス、共生はフラストレーショ …
- 【小説的思考塾vol.9メモ】その4
小説を書くことは入試みたいに評価されて通過することではない。 「入試と違う」ということを、実感として理解できている人は少ない。 (今は入試的思考が思考の形態 …
- 【小説的思考塾vol.9メモ】番外
今回の枕は、「岡本太郎の思い出」1985年10月、私は太郎先生を呼んで、講演をしてもらい、その日、西武美術館で開催中だった印象派展に先生をご案内して、一緒に …
- 【小説的思考塾vol.9メモ】その3
「小説とは何か」に対する〈答〉は、「小説とは何か(どういうものなのか)」を考えるヒントや道筋を示すこと。だから〈答〉でなく〈返答〉だ。 小説は最初から今ある …
- 【小説的思考塾vol.9メモ】その2
「小説とは何か」先週、立て続けに、親しい人ふたりから「やっぱり文学はいいね」という言葉を聞いた。 1つ目は「何歳になっても、作家はどこか、初々しい」という意 …
- 【小説的思考塾vol.9メモ】その1
「小説とは何か」と考えるとき、辞書のように名詞で〈答〉を考えることをしないようにして、例えば「カフカの『審判』は意味がわからなかったけど、読んでるあいだはワ …
- 【小説的思考塾のお知らせ】会場への参加希望の方へ
小説的思考塾を、会場での参加をご希望の方は、こちらにメールください👉hosakakazushi.offical@gmail.com そのメールに、ハンドルネ …
- 小説的思考塾vol.9 受け付け開始しました。
【小説的思考塾vol.9】受付開始しました🙋♂️ 久しぶりの小説的思考塾を、年の瀬の12月29日(木)午後5時から開催します。 基本は配信ですが、20〜3 …
- 【小説的思考塾vol.9】今回の内容
【小説的思考塾vol.9】今回の内容🙋♂️ 内容はこれから固めていきますが、大枠は「小説とは何か」です。これは、「あなたにとって小説とは何ですか?」「はい …
- 小説的思考塾vol.9 開催日時のお知らせ
久しぶりの小説的思考塾を、年の瀬の12月29日(木)午後5時から開催します。基本は配信ですが、20〜30人くらいは会場参加が可能です。思考塾終了後は、忘年会 …
- 群像11月号『鉄の胡蝶』51回目その5
私は密林で26年間ひとりで生きたアマゾン先住民の男がきちんとした生活をしていたらしいことに感銘を受けた。 彼の内面はどうなっていたのか。彼の内面にあるものは …
- 『ホットケーキが焼けるまで』(高橋丁未子さん)の帯の推薦文を書きました。
新刊『ホットケーキが焼けるまで』(高橋丁未子さん)の帯の推薦文を書きました。後ろ(表4)に全文が載ってます。 1984年の12月くらいだった(と思う)、まだ …
- 群像11月号『鉄の胡蝶』51回目その4
E.A.ポー、樋口一葉、メルヴィル……「不遇」と世間は言う。それは見当ハズレだ。あの人たちは常人に見えないものが見えていた。アマゾンの奥で26年以上ひとりで …
- 2022/10/26『プレーンソング』増刷決定!
『プレーンソング』が久しぶりに増刷されます㊗️リンちゃんはプレーンソングらしく微睡んでます。1990年の群像5月号に掲載されて、秋に単行本になって、32年。 …
- 群像11月号『鉄の胡蝶』51回目その3
人は考えているとき、考えの波間に漂っている。明確な焦点を持つ考えをしているときはある程度主体性があるが、私がここで、外にいた猫のコンちゃんを思い出したりして …
- 2022/10/13 一柳慧さんの訃報
今日の朝日新聞のこの記事で、一柳慧さんが亡くなられていたことを知った。一柳先生は、私がカルチャーセンターの2年目、講座の企画をするようになって、前任者から引 …
- 群像11月号『鉄の胡蝶……』51回目その2。
群像11月号『鉄の胡蝶……』51回目その2。 「コンちゃんは心臓が止まっただけだ」の考えが続いている。私はとにかく、「死は無である」という支配的な思考様式と …
- 群像11月号『鉄の胡蝶……』51回目。
本日発売の群像連載中『鉄の胡蝶……』久しぶりに投稿。最新の11月号。51回目。今回は「コンちゃんはあのとき心臓が止まっただけだ」という発見(覚醒?)から始ま …
- 小説的思考塾vol.8 アーカイブ動画販売開始しました
9/4(日)に実施した小説的思考塾のアーカイブの販売(レンタルですが)を始めました。 視聴期間は購入日から6ヵ月です。 👇こちらからダイジェストの視聴と、本 …
- 小説的思考塾vol.8メモ その8
何かをつくること・表現することは、「今はまだない」「未体験のもの(こと)」を、世に出すことでしょ?一方、現役作家である選考委員は、デビュー前の人にとっては、 …
- 小説的思考塾vol.8 明日の連絡
突然の連絡ですが、明日は、コロナ以前の対面でやっていた会場から配信します。 会場に来られる人は、4時40分までに入場してください(人数によっては、会場設営の …
- 小説的思考塾vol.8メモ その7
私は小説家デビューしても、小説だけで生計が立つとは考えなかった。 小説だけで生活しようと思ったら、自分のペースで書けないだろう。「売れるものを書きたい」と思 …
- 小説的思考塾vol.8 メモ その6
Peatixの内容説明の最後に唐突に書き加えた感のある 「創作において、思考の運動は背景から生まれてくる」 というのは、文体の問題とほぼ同じ。 文体というの …
- 小説的思考塾vol.8メモ その5
9月4日の本編の導入みたいな内容の動画が見つかりました。2018年に川端康成賞を受賞したときのスピーチです。 https://www.youtube.com …
- 小説的思考塾vol.8メモ その4
Peatixに書いてある〈自治〉にはいろいろな意味がある。 ・精神の自立、自主性・作品の基準や価値観を与えられるのでなく、自分でつくる・上を見ないで仲間を見 …
- 配信版 小説的思考塾 vol.8」メモ その3
『プレーンソング』を前半(160枚)を書いただけで新人賞に投稿した。 たしか2誌に投稿したが、どちらも一次選考すら通過しなかった。それで、知り合いの編集者に …
- 「配信版 小説的思考塾 vol.8」メモ その2
自分への批評 みんな、批評・批判・評価に対して無防備すぎる。 自分に対するその評価は、どういう人が言ったか? その人は他に何をどう評価しているか? その人の …
- 「配信版 小説的思考塾 vol.8」メモ その1
「いい」とか「悪い」とか、何かの前提もなく使うのは、ダメ。例えば、新人賞の予備選考で、一次選考通過作品が二次選考通過作品より出来が悪いとは、簡単には言えない …
- 「配信版 小説的思考塾vol.8」の予約受付を開始しました!
「配信版 小説的思考塾vol.8」の受付を開始しました。参加費は2500円(3ヶ月間のアーカイブ付き)です。当HP内にある「小説的思考塾」のバナー、またはこ …
- 2022.06.26 群像7月号『鉄の胡蝶……』47〈ウクライナ侵攻三ヵ月目〉拾い読み6日目(最終日)。
群像7月号『鉄の胡蝶……』47〈ウクライナ侵攻三ヵ月目〉拾い読み6日目(最終日)。 私は土手に寝ていたホームレスと子猫を写真に撮った。ハイデガーは想起される …
- 2022.06.25 群像7月号『鉄の胡蝶……』47〈ウクライナ侵攻三ヵ月目〉拾い読み5日目。
群像7月号『鉄の胡蝶……』47〈ウクライナ侵攻三ヵ月目〉拾い読み5日目。 斜め読みでなく拾い読みでしたね。私の中では土地を開拓する農民は武士であり武士は軍人 …
- 2022.06.24 群像7月号『鉄の胡蝶……』47〈ウクライナ侵攻三ヵ月目〉斜め読み4日目。
群像7月号『鉄の胡蝶……』47〈ウクライナ侵攻三ヵ月目〉斜め読み4日目。 「彼らのように、この少年たちも死ぬのだろう。国を求める闘いは満たすことができる、実 …
- 2022.06.23 群像7月号『鉄の胡蝶……』47〈ウクライナ侵攻三ヵ月目〉斜め読みみたいに抜粋してる3日目。
群像7月号『鉄の胡蝶……』47〈ウクライナ侵攻三ヵ月目〉斜め読みみたいに抜粋してる3日目。 最近私はハイデガーをしょっちゅう引用する。久しぶりに読んだらハイ …
- 2022.06.22 群像7月号『鉄の胡蝶……』47 斜め読み的抜粋の2日目。
群像7月号『鉄の胡蝶……』47 斜め読み的抜粋の2日目。 男とか女とかの話じゃない。優秀な人が決定権を持つことがおかしい。 無能な人にもっと何かを。 例外だ …
- 2022.06.21 群像7月号『鉄の胡蝶……』47〈ウクライナ侵攻三ヵ月目〉
群像7月号『鉄の胡蝶……』47〈ウクライナ侵攻三ヵ月目〉 斜め読みみたいに抜粋します、1日目 「UN Womenの調査によれば、女性が和平プロセスに参加した …
- 2022.06.08 次回の小説的思考塾について
小説的思考塾ですが、6月中の開催が思うに任せず、7月下旬か8月の開催になると思います。テーマは、「この社会の息苦しさの正体。あるいは、この息苦しさの尻馬に乗 …
- 2022.06.02 小論文問題に出ました。
文学部日本文学科の編入試験の小論文問題に出ました。 問1 筆者は文学の価値についてどのように考えているか、200字以内で説明しなさい。(30点)問2 筆者 …
- 2022.05.21 『ハレルヤ』の感想をもらいました。
和歌山県白浜の実業家転じて、いまや音楽プロデューサーの多田さんから、『ハレルヤ』の感想をもらいました🌞 短くてもこれは立派な〈ハレルヤ論〉です。 多田さんが …
- 2022.05.19 群像6月号『鉄の胡蝶……』46回目〈ウクライナ侵攻はつづいている〉その3
真面目な話になってしまう、真面目になるのはいいことなのか、、、私は何に向かって真面目になるのか、、、せずにすめばありがたいのですが、……
- 2022.05.18 群像6月号『鉄の胡蝶……』46回目〈ウクライナ侵攻はつづいている〉つづき
群像6月号『鉄の胡蝶……』46回目〈ウクライナ侵攻はつづいている〉つづき、というより、前回と別の部分画像。ウクライナ侵攻のことを考えようとして他のことを書い …
- 2022.05.17 群像6月号『鉄の胡蝶……』46回目。
群像6月号『鉄の胡蝶……』46回目。〈ウクライナ侵攻はつづいている〉 なんか、下ネタ的なところばかり写真撮ってしまったが、こういうところばかりではありません。
- 2022.05.11【ハレルヤ自作解説】その2 p.12
「あの明るい階段をペチャと花ちゃんが昇り降りしたら楽しいね」と二人で言った、 注意深く読むと気がつくけど、2人でこの話をした時点で、2人はまだ花ちゃんと出逢 …
- 2022.05.10【『ハレルヤ』自作解説】その1 p.13
猫を大事に大事に飼っている人はみんな猫には神さまがついていると言う。それはいわゆる神さまとは少し違うかもしれない、ユダヤ教やキリスト教の、一神教の、厳しい神 …
- 2022.04.28 『ハレルヤ』が入試で出題されました。
『ハレルヤ』の文庫発売と、たまたま同じタイミングで、今年の入試問題が送られてきました。学生の自主性を思いっきり尊重する印象が強い私立大学です。問題文は、文庫 …
- 『ハレルヤ』の文庫が発売されました。
『ハレルヤ』の文庫が発売されました。そろそろ書店にも並びはじめているようです。解説は湯浅学。花ちゃんをめぐる『ハレルヤ』と『生きる歓び』と、川端康成賞の『こ …
- 2022.4.19【小説的思考塾お礼】
日付変わったので、昨日でなく一昨日は小説的思考塾にたくさんの方のご視聴いただきありがとうございました。 ひとつ言い忘れたことがあります(もっとあるけど、特に …
- 【小説的思考塾vol.7のための箇条書き】
1.風は吹くことによって風として留まっている。詩人は吹く風の中に留まっている。(ハイデガーは総じて動的状態を安定と定義する) 2.人は見てしまっている場合に …
- 2022.4.16【小説的思考塾vol.7メモ】その16 語法
『存在と時間』が読まれる理由は、「存在とは何か」という問いもあるんだろうが、ハイデガーの思考の流れや語法(論理展開以前の感覚的なところ)が、自分の思考のエン …
- 2022.4.15【小説的思考塾vol.7メモ】その15 世界がそう仕向けるのだ
風景の中に立つと、人は或る感情を持つわけだが、それは「人が感じている」のでなく、「風景が人にそうさせる」。 例えば数学。数は、人が作り出したものか、この世界 …
- 2022.4.14【小説的思考塾vol.7メモ】その14 知とは
万人に理解可能な知(知識・技術・習慣etc)はない。知はデータではない。(データ化された知は抜け殻でしかない。)送り手と受け手が、或る特定で共通の条件にある …
- 2022.4.13【小説的思考塾vol.7メモ】その13 ハイデガーは若々しい
前にも書いたが、ハイデガーの書いていることは若々しい。ハイデガーには、いわゆる老獪さなどは微塵もない。(顔写真に騙されてはいけない。)ナチス加担うんぬんの実 …
- 2022.4.12【小説的思考塾vol.7メモ】その12 ナチス問題
私がものすごく影響受けたハイデガーの考え方は、わずか1語であっても、言葉はその言葉が属する体系(つまり世界観や偏見)を反映している。という考えで、これはほぼ …
- 群像5月号『鉄の胡蝶……』(45)
今回のタイトルは、「ウクライナ侵攻」 ジュネの言葉、『トロイアの女』『芸術作品の根源』などなど、紆余曲折しつつ、ウクライナを思う。ロシアの戦車に手榴弾を投げ …
- 2022.4.11【小説的思考塾vol.7メモ】その11(その5の簡略版)
ここで、〈大地〉を〈運命〉と読み替えるのです。 作品は大地を大地であるようにさせる。(p.69) 大地は露開されず説明されないままに留まる時にだけ、それ自体 …
- 2022.4.8【小説的思考塾vol.7メモ】その10 精神の活動
ヘルダーリンの詩の一語一語を説明するとき、その語は象徴ではない。象徴だと、語と意味の広がりの関係は辞書になってしまう(つまり止まっている)。つまらない批評は …
- 【小説的思考塾vol.7メモ】その9 科学的思考と芸術
ハイデッガー全集では、『存在と時間』でなく、『有(う)と時』という邦題になっている。〈存在〉という言葉を使うと、〈ある/ない〉の区別から考えが自由にならない …
- 【小説的思考塾vol.7 内容説明】
今回(4/17)の思考塾は、ハイデガーの〈存在〉を中心に話そうと思います。これは、小説とは、〈自分〉を書くものなのか、〈世界〉を書くものなのか?という話でも …
- 2022.3.31【小説的思考塾vol.7メモ】その8 出来事
「橋がかかることによって、初めて、両岸が岸となる。」という言い方。これはとてもハイデガーらしい。空間も時間も、ある決定的な出来事によって、〈彼方と此方〉〈過 …
- 2022.3.29【小説的思考塾vol.7メモ】その7 回想について
ハイデガーは、回想とは、一般に言われているような、「過去の事象が、ありありと目の前に蘇る」だけでは弱いと言う。過去の事象は、(対象として)こちらが思いを向け …
- 2022.3.28【小説的思考塾vol.7メモ】その6 ハイデガーの言葉
『書きあぐねている人のための小説入門』から『小説の自由』3部作で、私が書いていることは、ハイデガーの言葉を私なりに言い直した(格好よくいえば、時間を経て私の …
- 2022.3.25【小説的思考塾vol.7メモ】その5 世界と大地
〈存在〉は、「××である」という名詞的なもの(静止状態)ではなく、大地と世界の抗争状態を意味する。ここで、ギリシア悲劇を思い浮かべながら、〈大地=運命〉〈世 …
- 2022.3.23【小説的思考塾vol.7メモ】番外 エウリピデス『トロイアの女』
【カサンドラの台詞】自分の国、自分の町を守るためというならばともかくも、このスカマンドロスの河床に、空しく斃れたギリシアの兵士たちは、愛し児の顔も見られず、 …
- 2022.3.22【小説的思考塾vol.7メモ】その4
ハイデガーは、ヘルダーリンの詩を論じる中で、(ハイデッガー全集『ヘルダーリンの讃歌「回想」』)詩の言葉は表面的な意味の向こうに広がるものを思索していると言う …
- 2022.3.18【小説的思考塾vol.7 メモ】その3
『芸術作品の根源』冒頭 根源とは、ここでは、或る事柄が、それからそしてそれによって、その事柄にほかならないものであり、まさにその事柄らしいあり方においてある …
- 2022.3.15【小説的思考塾vol.7メモ】その2 道具存在
ハイデガーは〈道具存在〉ということをよく言う。道具は慣れるほど手と一体化して、それを使っている意識が消えて、叩く、削る、彫るetcの目的に意識が集中する。 …
- 2022.3.13【小説的思考塾vol.7メモ】その1『芸術作品の根源』p.109
☆作品を作品たらしめることを、ハイデガーは「作品を見守る」と定義している。 もしかりにそれがいやしくも作品であるならば、そういう作品はつねに見守る者たちに関 …
- 【小説的思考塾メモ】4/17(日)開催予定
次回は、ハイデガーの言った〈存在〉と〈作品〉のことを中心に話そうと思っています。真正面から「存在とは何か」を説明するのは難しい、というか、あんまり意味がない …
- 【お知らせと小説的思考塾的メモ】
福田拓也さんの詩集『DEATHか裸(ら)』の巻末に解説を書きました。解説というより読み方か? 3/3の『哲学で抵抗する』で書いたと同じように、この本で脈打つ …
- 【小説的思考塾的メモ】 高桑和巳『哲学で抵抗する』(集英社新書)
しかし、抵抗は、無駄か無駄でないかで評価すべきではない。人は単に抵抗する。(p.69) この本、いいです。人が考えることの根っこにあるものを教えられた思いが …
- 2022/02/17 【小説的思考塾的メモ】
いまカナダでは先住民に対する過去の迫害が問題になっているらしい。1970年代まで先住民の子供達は強制的に寄宿学校に入れられて、自分達の言葉を使うことを禁止さ …
- 2022/02/13 群像3月号「鉄の胡蝶は……」第43回
今回のサブタイトルは、「詩とは何か、小説的思考」。吉増剛造さんの『詩とは何か』の第7章「根源的なハーモニーへ」に唱和しました。p.413では、かなり前の部分 …
- 【小説的思考塾vol.6】補足
2月6日の配信の時に、「明日か明後日にはホームページにあげておきます」と言った補足。【次元の話のわかるピタゴラスイッチ】と【西田幾多郎の文章】です。 【次元 …
- 【小説的思考塾vol.6 資料ノート】
2月6日の小説的思考塾vol.6 で使用するノートです。
- 【小説的思考塾vol.6 メモ】その16 再生とは
今回の中心は、〈再生〉です。〈死〉の定義もしますが、メインは〈再生〉。 私がここで言う〈再生〉は、再生医療など特定の意味でなく、思いっきり大きいイメージで、 …
- 【小説的思考塾vol.6 メモ】その15のつづき
「死は無である」は人が〈個〉として完結していることを前提にしている。人は個として完結しているわけではない。人は多様な力が流れ込んで人となっている。だから人は …
- 【小説的思考塾vol.6 メモ】その15 死は無ではない
昨日(2/2)故・石原慎太郎が、「死は無になることだ」と言ってる映像が映った。「死は無になることだ」「死とは無だ」というのは、イデオロギーの反映で、凝縮なの …
- 【小説的思考塾vol.6 メモ】その14 並行モンタージュ
今回(2/6)は、話の枕はありませんが、並行モンタージュを話の助走にして、そのまま本題に入ります。並行モンタージュは、朝ドラ『カムカムエヴリバディ』で頻繁に …
- 【小説的思考塾vol.6 メモ】その13 ふたりの死の意味
昨秋のシロちゃん、2017.12月の花ちゃん。それ以前の猫たちの死と比べて、このふたりの死による私のダメージは意外にも小さかった。その理由をずうっと考えてき …
- 【小説的思考塾vol.6 メモ】その12 クローン動物
クローンペット・ビジネス、つまり死んだ犬や猫の遺伝子からクローンを作るビジネスが中国を中心に、現実に、始まっている。人間は心底、形(名詞、個)に縛られている …
- 【小説的思考塾vol.6 メモ】その11 再生へ
シロちゃんが花壇で日に当たっているこの写真について。1】いま、シロちゃんはこういう所にいる。2】シロちゃんは、「死んだらこういう所にアタシは行くのニャ」と、 …
- 【小説的思考塾vol.6 メモ】その10 私が死んでも世界はある
「私が死んでも世界はある」この言葉は、当たり前のようだが、全く当たり前ではない。「私が死んだ後に世界があろうがなかろうが関係ない」と言いたい人が多い。 物理 …
- 【小説的思考塾 vol.6 メモ】その9 説明の限界
BS〈ヒューマニエンス〉の、このあいだのイヌの回は酷かった(再放送らしいけど)。犬がどれだけ人間の言葉を理解するか?とか、人間の心と共振することとか、飼って …
- 【小説的思考塾 vol6. メモ】番外・事実と文章
ある雑誌にシロちゃんとの最期の1か月を中心にシロちゃんが生まれた時からのエッセイを1200字で書きました。「それは無茶苦茶だ」と思った人がたくさんいると思い …
- 【小説的思考塾 vol.6 メモ】その8 自分の中の監視者
吉増さんは『詩とは何か』で、〈自分の中の読者性〉ということを言っていて、それは何かというと、「広く理解されたい」という配慮のことで、それが表現にブレーキをか …
- 【小説的思考塾 vol.6 メモ】その7 〈非-科学的〉
現代の社会の歪なところは、〈非-科学的〉という判断は、そのまま否定を意味するのに、〈非-人間的〉であることは容認される。もちろん〈非-創造的〉〈非-芸術的 …
- 【小説的思考塾 vol.6 メモ】その6 再生について(続)
〈再生〉は言葉・概念としては、ありふれていて、子供でも知っているが、それを実感するのは、きわめて稀。私は昨日(1/20)書いた2月の強い日差しまで、本気で考 …
- 【小説的思考塾 vol.6 メモ】その5 再生について
1996.12.19に チャーちゃんが死んで、1月はひたすら悲嘆に暮れていた。もう二度と明るい朝の目覚めはないと感じていた。でも家に引き篭もっていたわけでは …
- 【小説的思考塾vol.6 メモ】その4 横尾さんが言う〈霊〉〈魂〉
「通販生活」で始まった横尾さんの「猫のち猫」。横尾さんが使うと〈霊〉〈魂〉という言葉がリアルになる。人は言葉をたんなる記号としてでなく喋る。言葉にはその人の …
- 【小説的思考塾vol.6 メモ】その3 「フロイトの花への愛」
スー・スチュアート・スミス『庭仕事の真髄』。🌸🍀 土に触れて、植物を育てることが、生きていくうえでどれくらい必要か。フロイトも庭をとても必要として愛していた …
- 【小説的思考塾vol.6 メモ】その2
「私たちの知は世界に対していつも限界を抱えているからこそ世界は実在するものである」 この考え方を批判的実在論というのだそうだ。 『通天閣』を書いた酒井隆史さ …
- 【小説的思考塾vol.6 メモ】
(12/2の投稿参照のこと)児相(児童相談所)に通告することで、「家庭を壊すのでは」とためらう人も多いでしょう。ですが、性虐待の事実そのものが、家族機能の破 …