小説的思考塾 vol.15 開催のお知らせ

【小説的思考塾vol.15❗️対面のみ】
テーマ〈芸術行為は、本来の生を生きるための活動だ〉
批評でなく創作(当事者・行為者)の原理で考えるために

内容説明と参加登録👉 http://ptix.at/pr1YHj
2月17日(土)午後5時〜7時
参加費 3,000円
会場 RYOZAN PARK巣鴨(巣鴨駅徒歩5分)

私はここ20年以上一貫して言っていることは、創作や芸術を静的な鑑賞者・批評者の側でなく、作る側の動的な行為として取り戻すこと。

芸術は教室の外に出るためのものなのに、教室で先生に褒められたいという気持ちを払拭できず、批評する者の顔色を伺っているように見える。
芸術は社会から承認されたいからやるのでなく、個人として社会と対峙するためにやるのです。そうでなければ個人はどこまでも社会に侵食されてしまう。

私たちは基本的に、鑑賞の仕方は教わってきたが、作り方はマニュアル化された範囲しか教わってこなかった。鑑賞者は作品を完成形として〈枠〉のあるものと考えるが、作るというのは道を切り拓いたり、穴を掘ったり、空を見上げたりすることで、点や線を起点として面へと広げることで、問題はその推進力をどう得るか?

例えば、カフカを難解で深刻な小説と捉えるのも、作品を事前にテーマを設定している〈枠〉のあるものと思い、読む側の理屈で読むからで、書く側の進む動きとしての原理で読めば、それはそのまま創作の指針となる。ーー作品は、書くように読み、描くように見られることを待っている。

今回から、コロナ以前の形式に戻り、会場での対面のみで、リモートによる配信はありません。また、アーカイブも残しません。
空気の振動とともに消える語り本来の、声と動作で伝えるのがいいと考えたからです。(それによって、残ることと消えることについても考えたいと思います。)