【小説的思考塾 vol.17 with 山本浩貴】リモート+対面 前日メモ1

(これは対話相手の山本浩貴に向けての覚書的な意味合いが強い)
アラカワの「死なない」について
(1)「日記と重力」p.174の私の不連続と
(2)「アトリエのためのメモ」の「ひとは環境の束」というのが、私の考えてきた「死なない」への回路で

それと別に(並行して)、もう1つの死の相対化として、
(3)大江健三郎の「多元的な宇宙」(私が死んでいなくなった宇宙と私が生きてここにいる宇宙)があるのだが、今回挙げた3つ目の大江健三郎のテキストでは直接には「多元的な宇宙」は書かれていない(「新たな距離」では中心的な話題)。

また、大江自身は繋げていないかもしれないが、彼が強調した「書き直し」は、単線として読まれる文章に複数の時間を呼び込むことなので、文章における「多元的な宇宙の実践ないしその記憶」と考えられるのではないか。大江健三郎の文章の、人に要約を許さない、圧倒的な癖はそれが理由か?

【小説的思考塾vol.17with山本浩貴】リモート+対面(※今回はリモートでの開催も再開しています!)■配信日時:6月23日(日) 午後5時~7時半■視聴期限…
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