2023.12.08 山下澄人『FICTION』

山下澄人『FICTION』

演劇やってるわたしに、ものすごい大金を動かしている人が
「儲かりますか?」と訊いてくる。
もうかりませんと答えると、
「じゃあなぜやるんですか」と言う。
外から見てるだけの人には数字で言えることしかわからない。中でもカネが1番わかりやすい。
演劇やるとか小説書くとか、金儲けしたくてやるわけじゃない。有名になりたいからでもない。 楽しいですか? と訊かれても、簡単に「はい」とは答えられない。 そういう外からだけ見てる人にはわからないことをやっている。
この小説は、何かを作ることと雑にしか関わらない人(非-当事者)との接触面が書いてある。 苛立ちとか腹立ちとかではない。 自分たちは当事者しかわからないことをやっているんだが、当事者にしかわからないんだったら、死はわからないのか? ーーいや、そうではない。