2022.3.31【小説的思考塾vol.7メモ】その8 出来事

「橋がかかることによって、初めて、両岸が岸となる。」
という言い方。これはとてもハイデガーらしい。
空間も時間も、ある決定的な出来事によって、〈彼方と此方〉〈過去と未来〉が生まれ、私たちの意識に刻まれる。
出来事なしに、あらかじめ決まっている「区別」など、ない。
区別があらかじめ決まっているとするのは、日常性に埋没した通俗的な思い込みだ。これについては、4/17に詳しく話します。
この視点(世界観)は、いまこの投稿を読んだ人が想像するよりずっと思考の突破力があり、汎用性もある。
たいていの悩みや障害や妨害は、「区別が、あらかじめ決まっている」という思い込みに起因している。

🐱ペチャ2008年11月(21歳)