2022.3.18【小説的思考塾vol.7 メモ】その3

『芸術作品の根源』冒頭

根源とは、ここでは、或る事柄が、それからそしてそれによって、その事柄にほかならないものであり、まさにその事柄らしいあり方においてあるような、かのものを意味している。われわれは、或るものが、まさにそのものらしいあり方において、そのものにほかならないものであるような、そういうものを、その或るものの本質と名づける。或るものの根源とは、その或るものの本質の由来である。

🤠つまり、「根源とは物事がそれに他ならなくされているそれ」と言っている(笑)
冒頭だけで、好き嫌いが分かれる。
「全く無意味。何も言ってない」と思う人が半数以上だろうが、私はこの始まりにワクワクした。
核の核しか言わない、周辺的なことは言うつもりはない、と宣言している。

【追記】
知識に頼って理解することは表面的な理解で(ウンチクなどは論外!)、思想や小説を理解するというのは体の奥に滲み込んでくるような時間のかかる体験だと思っている人は、ハイデガーの芸術論や存在論が向いてるはず。