次回は、ハイデガーの言った〈存在〉と〈作品〉のことを中心に話そうと思っています。真正面から「存在とは何か」を説明するのは難しい、というか、あんまり意味がないんじゃないか。(下のTEXT参照のこと)
👉TEXT「思索することと実作(実践)することの差」
ハイデガーの存在論は、『存在と時間』よりその後の方が、実例をもとに書かれていて、創作(芸術行為)にとって、最大級に重要なことを言っている。
私の小説観(芸術観)の核はそれなんだが、同時に息苦しさもあるし、大きな間違いがあるのではないか……という気分になる。その口火を切った人の1人がベケット。これが現代の表現行為全般に広がる。それを俯瞰的に言ったら台無しなので、実感で話すつもり。