2021/11/02夜 【小説的思考塾メモ】死について

死んだら〈形〉は残らない。生きていることは〈形〉があることなのか。小説家は死んで作品という〈形〉を残すのか。人は〈形〉を残すのでなく、〈動き〉を伝える、あるいは伝染させる、あるいは世界に刻む。文体以前の息づかいだ。
生命は、残すのでなく、接する存在に影響を及ぼす。動揺、振動、共鳴、共振、波紋……。形あるものはいずれ消えてゆく。形あるフレーズでなく、「弦に指がこすれる音」が伝達のもとになる。👉 http://www.k-hosaka.com/nonbook/misuzu01.html
人は、小説でも絵でも、テーマや題材という名詞で理解しようとする(カフカの城は何を意味するか?ゴドーとは誰か?)。動きや流れをちゃんと見ない。それが死生観を縛る。生命は動きで、動きは簡単には終わらない。11/6配信👉 https://peatix.com/event/3048788