2021/11/02 【小説的思考塾メモ】死について

翌日は台風だったので、シロちゃんのお葬式をしたのは2日後だった。
その朝、妻に「1番好きだったドライフードを持たせてあげくちゃね」と言われて、私は何時間か止まっていた涙が堰を切った。

私たちは必死だった。これから保育園児がたった1人で旅に出る。シロちゃんが何か困ることがあってはならない。淋しい思いをしてはならない。
嘘とか本当とか関係ない。おままごとみたいなことを必死にやる。儀式やフィクションの起源と言ったら感情を共有しない人も理解するか。

感情を共有するという理解の仕方しかないことがある。
思考は感情の基盤の上でしか作動しない。思考は感情から逃れられないどころか、感情から力を得る。11/6(土)配信👉 https://peatix.com/event/3048788