【小説的思考塾メモ】その9

ローリング・ストーンズが一番の例だけど、特徴(その人らしさ)は、1つあればいい。逆に1つもないと、その人には居場所はない。 社会でみんなが知ってる問題を題材にして書いても、その人らしさは、何もない。

そもそも小説は、すでに社会で問題になっていることを後追いするためにあるのでなく、社会がまだ気づいてないことを「これ」と指さして、そこに問題があると示すためにある。 いま若い人が書いてる(陥ってる)典型は、すでに知ってる社会の問題を、上手な文章で書く小説。

上手な文章のどこが問題なのか?  (1)社会の基準に従順である。(2)文章の退屈さの自覚がない。 この2つは、書く人間の〈自由〉において致命的だ。自由とは、無難なところで得られるものではない。退屈を感じない人は自由は得られない。

❗️自由を忘れたら、小説じゃない。

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