【小説的思考塾vol.6】補足

2月6日の配信の時に、「明日か明後日にはホームページにあげておきます」と言った補足。【次元の話のわかるピタゴラスイッチ】と【西田幾多郎の文章】です。

【次元の話のわかるピタゴラスイッチ】
ピタゴラスイッチの、立体がスレスレに通れる穴のリンクです。(ネットではこれくらいしか拾えないので、番組でじかに見ることを奨めます。)

2次元から3次元
3次元から2次元

どっち方向のイメージ化も不可能と言ってよく、生命の実体がもし多次元なら、3次元で感覚しうる姿から実体を想像することは不可能なのです。

1】https://m.youtube.com/watch?v=KN5oP0MXKhI

2】https://m.youtube.com/watch?v=j0bbV19SAyU&vl=ja

3】https://m.youtube.com/watch?v=GlaKDl4blhA

4】https://m.youtube.com/watch?v=3nCsqvt1KtA

【西田幾多郎の文章】
正確には、末木文美土編『死者と霊性』(岩波新書)収録されている若松英輔による「死者と霊性の哲学」に引用されている、田部隆次著『小泉八雲伝』に寄せた西田幾多郎の序文からの引用(ここで西田幾多郎が書いている「心霊」は「心霊現象」とか幽霊とかのことではありません。)

1】ヘルン氏は万象の背後に心霊の活動を見るというような一種深い神秘思想を抱いた文学者であった、かれは我々の単純なる感覚や感情の奥に過去幾千年来の生の脈搏を感じたのみならず、肉体的表情の一々の上にも祖先以来幾世の霊の活動を見た。氏に従えば我々の人格は我々一代のものでなく、祖先以来幾代かの人格の複合体である、我々の肉の底には祖先以来の生命の流れが波立っている、我々の肉体は無限の過去から現在に連るはてしなき心霊の柱のこなたの一端にすぎない、この肉体は無限なる心霊の群集の物質的標徴である。

2】氏の眼には、この世界は固定せる物体の世界ではない、過去の過去から未来の未来に亙る霊的進化の世界である、不変なる物と物との間におけるいわゆる自然科学的法則という如きものは物の表面的関係に過ぎないので、その裡面には永遠の過去より永遠の未来に亙る霊的進化の力が働いているのである。