【小説的思考塾vol.6 メモ】その10 私が死んでも世界はある

「私が死んでも世界はある」
この言葉は、当たり前のようだが、全く当たり前ではない。
「私が死んだ後に世界があろうがなかろうが関係ない」
と言いたい人が多い。

物理的には当たり前だが、心理的に、或いは実存的?に受け入れがたいということか。
もっとも私自身このフレーズに、簡単に辿り着いたわけではない。
これは、死、不死性、生の連続性、私の解体、再生……それらの概念と、私の中でパラレルに成長した(言葉も成長するのだ)。

ただ、私自身、つまずく時はある。
とくに、百年後の地球の温暖化や環境破壊の予測を聞いた時、
「あ、百年後なら俺には関係ない」
と、かなり安心する自分がいる。
だから私もまだ、完全な理解の途上にある…………