10/17 小説的思考塾についてあらためて

私は最近、この小説的思考塾を小説を書く(書きたい)人に寄りすぎていたと気がつきました。
文章は面白い文章を読んでる最中に頭に湧き起こるイメージの活動と比べて、自分が書こうという構えになったときには、書くものを完成させたいという気持ちがどうしても強くなり、もともとの動機となったイメージの活動を抑えてしまうーーここで言うイメージは最も漠然とした広がりのことで、音も言葉も呪文的なフレーズも記憶の朧げな感触も、考える時の活動すべてです。
だから、考えが、読んでる文章で誘発されて忙しく動き回る状態にこそ敬意を込めて、書くことより読むことに、私はあらためて心の中では寄って話したいと思います。
書くことだけでなく、描くこともデザインすることも演じることも踊ることも、読んで聞いて見て誘発されたイメージの活動から始まる。
自分では何も作らない(発信しない)つもりの人も、生きるという活動において、自分と社会(外界)との輪郭や相互作用を考えるというのは、イメージの活動をしていることだと思うのです。