9/9【小説的思考塾メモ】小島信夫の文章

夫人は私の娘ぐらいの年齢である。三十年前にその時の私のつれあいは同じ病気になった。(小島信夫『月光 暮坂』p.308)

この2つの文には省略(飛躍)がある。何か説明が足りない。でも、何が足りてないのか?いや、これで充分か。

他の小説では、きっと何か1つ2つ補う。でもそれをすると、文章が遅くなる。みんなは気にしないかもしれないが、小島信夫に馴れると、そこがすごくもたもたしてる気がして、退屈になる。

(書き忘れたが、昨日の引用箇所は漢字の使い方もひどい、笑)