2021/8/24 柿内正午『プルーストを読む生活』

柿内正午『プルーストを読む生活』 この本を書いた柿内さんとの対談が、次号の文學界に載ります。 1年以上かかって『失われたときを求めて』を読む日々が、日記形式で綴られてゆくが、プルーストと並行して、あれもこれも読んでいて、体調不良のボヤキや生き方の迷いもいっぱい書いてある。

750ページ超、厚さ5cm。私はしおり紐を4本つけて、テキトーに開いたページからしばらく読んで、その流れに飽きたら、別のページを開いてそこからまたしばらく読む、という通読しない読み方で対談後も読んでる。

柿内さんはまだ30歳前で、私は自分の若い日々を思い出したり、柿内さんの自分の弱さ・頼りなさ・拠り所のなさetc.から逃げない(虚勢を張らない、わかった顔をしない)姿勢に感心したりしている。

強くなろうとしないで、自分の弱さをいつも出発点にするのは、私は今もそうなわけで、マッチョであることに憧れないタイプの生き方はこれはこれで難しい。だから何歳になっても若い人に教えるより教えられる。29日はそういう話もすると思います。