2023.5.25【小説的思考塾vol.11メモ】その22023.5.25

今回の対話相手の池松舞さんの『野球短歌』(増刷決定❗️)からいくつか抜粋

🥎雨に濡れ旗も揺れない重い空に大山のホームラン消えゆく
🥎阪神を応援する私のことを呆れた目で猫はもう見ない
🥎セミだって最後の力をふりしぼりまだ鳴いている、聞こえないのか
🥎一カ月ぶりに戻った甲子園で黄色いカッパの子どもが踊る
🥎降板をした西と同じ表情の自分が写りこむテレビジョン
🥎デイゲーム電車で何度もガッツポーズしておっさんにじっと見られる
🥎追いついたときに野球ファンのように喜んだ大山を信じる
🥎野球やる気温じゃないと歩きだすアスファルトに花が咲いている
🥎「二安打、二安打!」がニャンダニャンダに聞こえてああ連敗が始まる
🥎つい弱気でもし負けたらと考えた、ねえ青柳もそう思った?
🥎原口が打席に立つとお隣の犬が鳴きだす勘が鋭い
🥎待ち合わせ遅れたわけを正直に「大山の打席が見たかった」
🥎夏休み子どものころに夢を見た私は今も夢に見ている!
🥎五億年ぶりに先発炎上しかえって光るこれまでの軌跡

……とにかく切り口が豊富

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