小川楽喜さんの手紙

今日、ハヤカワSFコンテスト大賞受賞『標本作家』という本が、著者の小川楽喜さんの手紙を添えて送られてきました。 手紙を読むと小川さんは『書きあぐねている人のための小説入門書』に励まされて、小説を書き続けてきたらしい。

そのことが、あとがきにも書いてあったので、スキャンして、読み取りました。本は24日発売だそうです。

落選の日々のなか、私の小説の書き方はなにか間違っているのではないか、という思いにかられ、さまざまな小説作法の本を読みました。そのなかで、特に感銘を受けた本が、二冊、あります。
『書きあぐね……』保坂和志と、『一億三千万人の……』高橋源一郎です。私はこれらの本を読んで、ああ、私よりも小説を愛している人たちがいる、私よりも小説について深く考えている人たちがいる、そして何より、私の小説の書き方も間違ってはいないのだと認めてくださっている、と、そう伝えてくれているような気がして、これからも筆を折らずに書いていこうという決意をかためることができました。(以下、略)