【小説的思考塾vol.9メモ】その2

「小説とは何か」
先週、立て続けに、親しい人ふたりから「やっぱり文学はいいね」という言葉を聞いた。

1つ目は「何歳になっても、作家はどこか、初々しい」という意味で、「初々しい」は「青くさい」「世間知らず」でもある。

2つ目は「すごく大事なことを言おうとしてるんだけど、何を言ってるのかよくわからない」という意味で、最大の褒め言葉になっている。 共通してることは、社会生活における価値や基準の逆になってるということ。社会生活は、大人になって、誰にでもわかる発言が求められる。
しかし、そんなものに価値はない。自分の責任で何も考えてない。
個人の感覚・感情・記憶etcが拠り所だ。それによって社会性と対峙する。戦えと言ってるわけじゃない。
人に理解されないかもしれないことを手放さない。みんなにわかる言葉に翻訳したい誘惑と戦う。

それらは未だ、自分自身でも中身がわかっていない。何歳になってもそうなのだ。

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