『ハレルヤ』の文庫が発売されました。そろそろ書店にも並びはじめているようです。
解説は湯浅学。
花ちゃんをめぐる『ハレルヤ』と『生きる歓び』と、川端康成賞の『こことよそ』に埋もれて、ひっそりとある『十三夜のコインランドリー』は、書いた本人もとても短時間に書いて正直テキトーな気分だったのですが(締切を忘れてて慌てて書いた)、
これ、時間(歳月)が激しくというより大らかに行ったり来たりして、久しぶりに読み返したら意外な面白さ。最も小島信夫に接近したかもしれない。
日記を見ると、花ちゃんの死が10日以内に迫った日から数日間で書いてる。
60歳を過ぎてしまうと40年という歳月の記憶をたやすく行き来する、たやすいことはたやすいんだけど、しかしやっぱりそれは本人にも、どこか驚きでもあるという感じが下地としてある。。。