【小説的思考塾vol.10メモ】その4

親による子供の性虐待。子供は人に話したら家庭を壊すことになると思って口を閉ざすのだが、 「その家庭はすでに破綻している」 守っているつもりが悪を増長させているだけだ、という指摘。

私はこの記事にずうっとこだわっていて、1年以上前にも2度記事を書いた。 裁く視点からは明確かもしれないが、渦中にいる子供を思うとひどく複雑だ。解決の手順がそもそも簡単なわけがない。 「性虐待」の程度だっていろいろあって、一括りにはできない。

さらに、これが夫婦・恋人ではどうなるのか?劇団では?芸能プロダクションでは? 指揮することが〈支配と服従〉になるように、愛を〈支配と服従〉に勘違いしている人は沢山いる。(→メモその3参照) 安全な環境は落ち着かず、危険な環境でないと安心できない人だっている。

これは文学が考えるべき問題だ。単純な善悪の二項対立で考えていても、きっと歪な解決しか生まない。 しかし私は、そういうものがあるシステムや社会の全体がおかしいと思う。 私のストーリー嫌いやフリージャズ好きは、そこから来ている。詳しくは当日。

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