【小説的思考塾vol.9メモ】その1

「小説とは何か」と考えるとき、辞書のように名詞で〈答〉を考えることをしないようにして、例えば「カフカの『審判』は意味がわからなかったけど、読んでるあいだはワクワクした。ああいうのを書きたい。」
だいいち〈答〉である必要はない。

小説と他の表現形式との違いを考える。 詩との違い(そもそも詩はなぜ頻繁に改行するのか?) 戯曲との違い(小説を読む時に演出家に相当する人はいないのか?) 映画との違い(映画館と自宅とでも違う)(読ませる速度調節や音量調整は可能か?)

小説が隙間時間(余暇時間)のものなら、人は隙間時間に小説を読む以外に何をするか? 映画、コンサート、旅行、園芸、ぼおっとする……模型を作る、編み物する、料理する、散歩する、徘徊する…… 小説のまわりにこれらを並べるだけで「小説とは何か」が変わる。

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