『佐藤真の不在との対話ーー見えない世界を撮ろうとしたドキュメンタリー映画作家のこと』（里山社）発売されました。
『阿賀に生きる』などで有名な、満50歳になる前に死んだ、映画監督のことをいろいろな人が語り合っている本。
私も佐藤真の考えていた、日常・不在・見えるものと見えないもの、などを話してますが、「二人娘にデレデレする」という娘さんが書いた文章を、猫が書いたらと置き換えて想像して、ジーンときたと言ってるところが好きです。
次女の萌さんが書き出しのところで、「佐藤真。大きな体で、『鳥の巣ヘアー』なる天然パーマをもち、よく食べよく飲みよく二人娘にデレデレする」って書いてる。そこ読んだ時に、ジーンときたんだよね。僕は子どもがいないんだけど、僕が飼ってる猫が僕のことを作文に書いたら、「一日中猫にデレデレする」って書くだろうなあって、ジーンときた。(p.101)